先日ローマ教皇が訪日しました。わたしは出張中だったためTVもほとんど見ず、いつどこへ行き何をされたのかもわかりませんが、訪日前後でチラッと見聞きしたところでは、長崎や広島を訪ね、広島では教皇訪問のために平和祈念資料館への入館ができなくなってしまった修学旅行生たちを、教皇自身が招待したなどということがあったのことでした。そのあたりの判断がパパと呼ばれて親しまれるゆえんであり、生徒たちにとっては、思い出深い修学旅行になったことでしょう。

 教皇訪日関連のニュースで気がついたのですが、アナウンサーが他国の国家元首を迎えるかのような丁寧な言葉遣いで報道していました。それに違和感を抱いたのですが、よくよく考えてみれば教皇はバチカン市国の統治者ですから、なるほど国家元首と同じ報道姿勢というのも納得です。

 世光保育園の母体となっている世光教会は、宗教改革の時に分離独立したプロテスタントという教派ですから、同じキリスト教ではありますが、カトリック教会のトップであるローマ教皇に対して特別な感情を持っていません。でも、決して仲が悪いわけではなく、むしろ多少の違いはあっても同じ神さまを信じ、イエスを救い主キリストであると信じるという点では一致しています。

 このキリストのお誕生をお祝いするのがクリスマスです。子どもたちが演じるページェントは、聖書に記されているイエス誕生物語をまとめたもので、世界中で演じられています。単なる劇としてではなく、クリスマスをお祝いする心、喜びと感謝の気持ちの表現を合わせて感じ取っていただければ幸いです。

園長:新井 純


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